カラフルメモリーズ #02

カラフルメモリーズ #02 ~ 恋は爆裂パンクラッシュ! ~

 

【『まつかぜ』安中店 営業中のバックヤードにて】

電話の着信音(プルルルルルッ、プルルルルルッ♪)
夏美「はい、『まつかぜ』安中店です。あら正樹くん……えっ、免停!?」
マサキ『すいません、夏美さん~~(泣)。ゆうべ、遅番のあと夜間金庫に向かう途中、つい轟さんとカーチェイス白熱しちまって。2台まとめてネズミ捕りに…』
夏美「ふたりとも点数ギリギリだったものね。とりあえず、誰か夕方からのバイトさんに道すがら拾ってきてもらえば…あぁ、今日は全員高校生か…」
マサキ『今、轟さん家の前で合流したところなんで、遅番の出勤時刻に間に合うよーにふたりで歩いていくッス』
菜々花「あの、よかったら私が車で迎えに行きましょうか?」
夏美「あら、いいの菜々ちゃん?」
菜々花「見たとこお客さん少なそうだし、バイトさん達ももう来る頃ですから。じゃ、パパッと行ってきちゃいますね☆(バタン! ブロロロロ…)」
夏美「そういうわけだから、菜々ちゃんが行くまで待っててね。あ、お客さん来たからまた!」
マサキ『えっ菜々花!? ちょ、夏美さん待っ…(プツッ。ツーッ、ツーッ)』
店長「…山崎。本当に桐原に行かせてよかったのか?」
夏美「どういう意味?」
店長「知らないわけじゃないだろう、桐原の『伝説』を」
夏美「あぁ…」
店長「初出勤の朝、新車のMARCHで店の玄関に突っ込んでいたな」
夏美「本当、あのときはてっきりライバル店のテロ攻撃かと思ったわ。幸い、のぼり旗がひしゃげた程度で、本人と車は無傷だったけど」
店長「交差点で右折する度に「ふーやれやれ」と胸をなでおろすという噂もある」
夏美「実際聞いたことあるわ、ヘアピンカーブでも言ってるわよ」
店長「で、轟さんと寺山は無事出勤できるのか?」
夏美「なんとか……なるといいわね」
店長(完全に神頼みだな)

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菜々花「轟さんマサキ、おっ待たせ~」
マサキ「ゲッ、ほんとに菜々花が来た!」
菜々花「ゲッとは何よ! 嫌なら歩いてけばいーじゃん!」
轟さん「おぅ、まぁ落ち着けふたりとも。これでも飲んで一息入れろ」
菜々花「わーい、ごちそうさまでーす。ライフガードかぁ、これ好きなんですよねー♪(ゴクゴク)」
マサキ(すげぇ嫌味ッス! ってか天然!? 天然っしょ轟さん!?)
菜々花「出発しますねー。右がアクセル、左がブレーキ、っと」
マサキ「(ブホッ!)え、えーと、何をやってるのかな菜々花さんは」
菜々花「指差し点検だよ。遅番終了後にも、こうして毎日火の元確認するでしょ」
マサキ「毎日確認しなきゃわかんねぇのかよアクセルとブレーキの位置!!」
菜々花「じゃぁ、しゅっぱーつ♪(ギュルルンッ)」
轟さん&マサキ「(ゴンッ!)グゲッ!?(失神)」
菜々花「♪GO MY WAY~ GO前へ~ がんばって行きましょう~♪」

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夏美「ふ、ふたりとも、しっかりしてぇぇ(泣)!」
いっちゃん「おーい、バイトで車乗ってるやつ、みんな覚えとけよー。免停になったら身の破滅だからなー」

〈END〉

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