カラフルメモリーズ #07

カラフルメモリーズ #07 ~ 恋は爆裂パンクラッシュ! ~

 

【『まつかぜ』安中店 閉店後の従業員駐車場にて】

マサキ「ふぃ~、やーっと免停解けたッスね、轟さん!」
轟さん「おぅ。今回ばかりは、俺も若いもんと一緒にはしゃぎ過ぎちまったな…」
マサキ「いや、デコ軽トラであのコーナリングできんのは、北関東中探しても轟さんの他にいないッス!(キラキラッ☆)今度サーキット行きましょうッスよ~v」
轟さん「き、気が向いたらな…(照)。おだてても何も出んぞ…」
マサキ「それにしても、ここんとこ洗車してなかったな。うぉっ、ドロ撥ねだらけ! たまにはコーティング洗車でもするかなー」
轟さん「これ使うか? 付け焼刃だが…」
マサキ「ガラコ!(ガラスコーティング剤)いいもん持ってんじゃないスか~」
轟さん「残り少ないから全部使え」
マサキ「んじゃ遠慮なくいただくッス、ありがとーございます。(ぬりぬり♪)あ、菜々花、イッチー。お前らも塗る、ガラコ?」
菜々花「ガラ子? 誰それ新しいバイトさん? いっちゃん知ってた?」
いっちゃん「何それウルトラ怪獣??」
マサキ「お前らに振ったオレがバカだったよ…」
菜々花「でもさー、なんだかんだで、車って乗る人の性格出るよね。いっちゃんのbB(NCP3#型/トヨタ/ボルドーマイカ)とか、いかつくてカッコイイし♪」
マサキ「たしかに、いぶし銀って感じだよな」
いっちゃん「従兄弟の兄貴のお古だから、タダだったんだよなー。親戚中で争奪戦になったけど、学生で金なくてぇ~(ウルウル)って泣き落としたv(ニヤリ)」
マサキ(こわっ! マジ怖ぇ(泣)! そーいやこいつ女だった…(ガクブル))
菜々花「私のMARCH(K11型/日産/アクティブレッド)は可愛さ重視だよっ♪ ほんとはモデルチェンジしてもう新型出てたんだけど、どーしてもこの旧型デザインが欲しくて、ディーラーさんに頼んで全国の店舗の在庫探し回ってもらったんだ」
マサキ「たしかにこの形いいよな。10年以上フルモデルチェンジしなかったのもわかるぜ」
轟さん「車ってのは、フルモデルチェンジ直前の型が一番安全ってもんだ。究極の完成形だからな」
菜々花「な、なるほどぉ~(キラキラッ☆)」
マサキ「で、オレのMR2(SW20型/トヨタ/ダークグリーンマイカ)だけど…(ワクワク☆)」
菜々花「あ、それは論外」
マサキ「早っ!? ってか何でだよ(泣)!?」
菜々花「えー、だってー。国産車でマニュアル2シーターのスポーツカーとか、ないよねー(しらーっ)」
いっちゃん「まぁ、女ウケは悪ぃだろーな」
マサキ「別に女喜ばせるために車選んでんじゃねーよっっ! …だ、だが念のため聞いておこう…。なんで、ないんだ?(ピクピク)」
菜々花「基本、狭いしさー。運転席ならまだしも助手席までF1みたいな左右クロス型のシートベルトに付け替えてるのとか見ると、それだけでドン引きだよ」
マサキ「(グサッ!)い、いーだろシートベルトくらいっ(泣)! ファッションだよファッション!」
菜々花「車好きの男の人って、助手席に乗せる女の子すら『車のアクセサリーの一部』としか思ってない人多いしね。その上、陶酔しきった顔で『このエンジンの回転音が…』とか言われても、ぶっちゃけ意味わかんないしねー」
いっちゃん「あるある。あと、基本ハイオクだろ? 何かと維持費かかりそーだし、また次に高い車買うなんぞ言われたら、金銭感覚疑っちまうもんな」
菜々花「知ってる? ス○イラインGT-Rとか、タイヤ一式買い換えるだけで100万するんだってよ! そんな人と結婚とか絶対無理だよね」
いっちゃん「ねぇな」
菜々花「ないよねー」
マサキ「(グサグサッ!)う、うぅっ…言いたい放題…(泣)。そーいうお前らこそなぁ! リアウィンドウが塞がるほど、ぬいぐるみやらクッションやら余計なもん乗せやがって! あれじゃ見えねーだろ後ろ! だからわざわざ駐車場のタイヤ止めの間を縫って背後の壁にぶつかるんだよ。オレに言わせりゃ曲芸としか思えねーよ!」
菜々花「私は本気で運転してるの! それでもぶつかるんだからしょーがないでしょ!」
いっちゃん「別に開き直るとこじゃねぇけどな」
菜々花「…あ、あれ? ところで轟さんは?」
マサキ「そーいや姿が見えねぇな…。あ、もう乗り込んでエンジン温めてる」
菜々花「デコ軽トラって存在感あるよね。最初、『まつかぜ』の営業車かと思ったし」
マサキ「微かにカーオーディオの音聴こえるな。何聴いてんだろ?」
カセットテープ「♪きたぁの~~酒場通りには~~♪ 女を~~酔~わせる恋がある~~♪」
菜々花・いっちゃん「キャ~ッ、センス抜群!! 轟さん最高ーー!(キラキラッ☆)」
マサキ「お前らの基準、全然わかんねぇよっっ(泣)!!」

〈END〉

#06 ← → #08